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神棚の引っ越しはどうしたらいい?取扱い方法や手順を解説!

オフィス移転の準備を進める中で、意外と忘れられやすいのが「神棚」の扱いです。 日本の企業では、神棚は安全祈願や商売繁盛を願う重要な存在であり、雑に扱うことは社内の印象にも影響します。 本コラムでは、神棚 引っ越しの手順や注意点、準備から導入後の管理までをまとめ、オフィス移転でも安心して進められる知識を整理します。
【なぜ神棚の引っ越しは慎重に行うべきなのか】
神棚は神様が宿るとされる特別な存在です。
オフィス移転で移動する際、無理に撤去したり梱包が不十分だと、神様を粗末に扱った印象を与える可能性があります。
また、社員にとってもオフィスに神棚があることは安心感や節目の象徴であるため、移設の計画を立てる段階で慎重に扱うことが大切です。
【神棚の引っ越し前に必ず行う「お性根抜き」の重要性】
最初のステップは「お性根抜き(魂抜き)」です。
これは神様に一度神社にお戻りいただく儀式で、撤去作業前に必ず行います。手順を間違えると企業としてのマナー違反にもなりかねません。
お性根抜きのポイント
・最寄りの氏神様や神社に事前依頼する
・移設予定日の1〜2週間前には日程を確定
・神主が出張できない場合は、遠隔対応や宅配お祓いセットの利用も可能
早めの手配で、撤去から移設までスムーズに進められます。
【神棚の引っ越しにおける本体と神具の取り外し・梱包】
引っ越しの際は神棚本体だけでなく神具や神札も丁寧に扱う必要があります。
梱包や取り外しの方法によっては破損や折れ曲がりが発生しやすく、再設置時のトラブルにつながります。
本体と神具の取り扱いポイント
・榊立てやロウソク立て、鏡などは個別に布で包む
・神札は折れないよう硬めのケースに入れる
・棚板や固定具は壁や床を傷つけないよう慎重に取り外す
作業工程を写真で記録しておくと、新オフィスでの再設置がスムーズになります。
【神棚の引っ越し後の設置場所と方位の選定】

神棚の引っ越しでは、新オフィスでの設置場所も重要です。
適切な方位と場所を選ぶことで、神様のご加護と社員の安心感が高まります。
設置場所の基本
南向き:最も一般的で縁起が良い
東向き:朝日を受ける位置として推奨
通路やエアコンの直下は避ける
コピー機・冷蔵庫など音や熱源の近くは避ける
また、社員が自然に目にする場所に設置すると、社内文化の象徴としても機能します。
レイアウト段階から設置位置を決めておくことで、移設後の調整が少なくなります。
【神棚の引っ越し後の魂入れ(入れ直し)の手順】
神棚の引っ越し後は、「魂入れ(開眼)」を行うことで神様を再びお迎えします。
これはオフィス移転の節目として重要な儀式です。
魂入れのポイント
・移転日や開所式に合わせて神主に依頼
・役員や総務が立ち会うと社内へのメッセージになる
・商売繁盛・安全祈願を含めた祈祷を実施
儀式を行うことで、社員に「新しいオフィスで新たに頑張ろう」という意識も芽生えます。
【引っ越し後の管理とメンテナンス】
引っ越しが完了した後も、日常的な管理が必要です。
定期的な清掃やお札の交換を行うことで、神棚の役割を長く維持できます。
・神具や棚板を清潔に保つ
・季節ごとの祭事に合わせてお札を更新
・社員が自然に神棚を意識できるよう、照明や周囲の整理も工夫
こうした日々の管理は、企業の品位を保つうえでも重要です。
【神棚の引っ越しとオフィス文化の関係】
神棚の引っ越しは単なる移設作業ではなく、オフィス文化を継承する貴重な機会でもあります。
社員が神棚に親しむことで、オフィス全体の雰囲気や働き方に良い影響を与えます。
入れ直しの儀式に社員が参加することで、移転前後の安全や目標への意識を高めることができ、神棚の設置位置を工夫することで社内のコミュニケーションや挨拶の習慣も自然に促されます。
こうして神棚を大切に扱う文化は、企業の一体感や価値観を象徴するものとなります。
【まとめ:神棚 引っ越しは段取りが命】
神棚の引っ越しを成功させるには、段取りを押さえることが最も重要です。
・お性根抜きで神様を一度戻す
・神具やお札を丁寧に梱包
・新オフィスの方位と設置場所を慎重に決定
・魂入れで再び神様を迎える
・移設後も清掃・お札の更新など管理を継続
オフィス移転時に神棚の移設を後回しにすると、社内外の印象に影響することもあります。
早めに準備し、正しい手順で進めることで、安心・安全なオフィス環境を維持できるとともに、社員にとっても節目を感じる空間になります。