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サステナブルなオフィスとは?内装材と什器でできること

サステナブルなオフィスとは?内装材と什器でできること

オフィスの移転や改装を控えていて、「サステナブルな取り組みを何か形にしたい。でも、具体的に何から手をつければいいのかわからない」とお感じの総務・経営企画のご担当者様に向けた記事です。 この記事では、オフィスという場所でサステナブルという言葉が何を意味するのかを整理したうえで、木毛セメント板をはじめとする環境に配慮した内装材の選び方、そして什器やパーテーションを捨てずに循環させるという考え方まで、実際の現場で選べる選択肢をご紹介します。 理念の話ではなく、次のオフィスづくりで実際に判断できる材料としてお読みいただければ幸いです。

【サステナブルとは?オフィスで問われる理由】

サステナブル(sustainable)とは「持続可能な」という意味の言葉で、環境や社会に負荷をかけすぎず、将来にわたって続けていける状態を指します。

近年この言葉がオフィスの文脈で語られるようになった背景には、企業に求められる情報開示の変化があります。

 

取引先の選定基準に環境への配慮が含まれるようになり、採用の場面でも学生が企業の姿勢を見るようになりました。

オフィスは社外の方が実際に足を運ぶ数少ない場所であり、企業の考え方が最も見えやすい空間でもあります。

 

だからこそ、内装や什器の選び方が問われるようになってきたのです。

では、オフィスが環境に与えている負荷とは、具体的にどこで生まれているのでしょうか。

【オフィスの廃棄物はどこで生まれるのか】

環境省の調査によれば、令和5年度の産業廃棄物の総排出量は3億6,725万トンで、そのうち建設業からの排出量は7,991万トンと、全体の21.8%を占めています(出典:環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(令和5年度実績)について」)。

オフィスに関していえば、この廃棄物が発生するタイミングはほぼ決まっています。

移転にともなう旧オフィスの原状回復工事、入居時の内装造作、そして使わなくなった什器の処分です。

とくに原状回復は、間仕切りや造作をすべて解体して元の状態に戻す工事であるため、数年使っただけの建材がまとめて廃棄物になります。

 

つまりオフィスのサステナビリティは、日々の節電よりも、移転や改装という数年に一度の意思決定で大きく決まるということです。

そしてその意思決定の中心にあるのが、内装材の選択になります。

【サステナブルな内装材の選び方】

内装材を選ぶとき、「環境にやさしい」という説明だけでは判断がつきません。

そこで手がかりになるのが、第三者機関による認証やマークです。

たとえば国が率先して調達すべき環境物品を定めたグリーン購入法の指定品目に含まれているか、間伐材を使った製品であることを示す間伐材マークが付いているか、木材であればFSC認証やPEFC認証を受けているか。

こうした基準は誰が見ても同じように確認できるため、社内稟議の説明材料としても使いやすいという利点があります。

 

もうひとつ大切なのが、その素材が長く使えるか、そして解体後にどうなるかという視点です。

見た目が自然素材風であっても、数年で貼り替えが必要な仕上げでは、結果として廃棄物を増やしてしまいます。

 

この両方を満たす素材のひとつが、木毛セメント板です。

【木毛セメント板を使った内装事例】

木毛セメント板は、木材を細長いリボン状に削った「木毛」とセメントを混ぜて圧縮成形した建材です。

 

国内では間伐材を活用した製品が間伐材マークの認定を受けておりグリーン購入法の対象品目としても位置づけられています

森林の手入れで出た木材を建材として使い続けることで、資源を循環させながら空間に活かせる素材です。

弊社では、梱包資材メーカー様のオフィス受付にこの木毛セメント板を採用いたしました。

 

木毛が絡み合った独特の質感は、この企業様が手がける紙製の緩衝材そのものを思わせる表情を持っており、来訪される方に事業内容と企業姿勢を言葉なしで伝える壁面となっています。

木毛セメント板には吸音性や調湿性といった機能面の利点もあり、意匠と性能を両立できる素材です。

 

ただし、サステナブルなオフィスをつくるうえで、新しく選ぶ素材と同じくらい重要な論点がもうひとつあります。それが、すでにあるものをどう扱うかという視点です。

【什器の再利用でサステナブルに】

オフィス移転で最も多く廃棄されるもののひとつが、デスクやチェアといった什器です。

まだ十分に使える状態であっても、新しいオフィスのレイアウトに合わないという理由だけで処分されてしまう例は少なくありません。

 

しかし実際には、移設して使い続ける、買い取って別の企業へ引き継ぐ、居抜き物件の設備をそのまま活かすといった選択肢があります。

弊社は古物商許可(神奈川県公安委員会 第451360023304号)を取得しており、什器の買取や中古品の取り扱いを法令に基づいて行える体制を備えています。

什器を再利用する判断は、廃棄物を減らすと同時に、初期費用そのものを抑える効果もあります。

 

環境への配慮と予算の最適化が同じ方向を向く、数少ない領域といえます。

【移設できるパーテーションの価値】

間仕切りは、オフィスの中でも廃棄物になりやすい部位です。

とくに石膏ボードで造作した固定壁は、レイアウトを変更するたびに解体が必要となり、そのつど産業廃棄物が発生します。

 

これに対して、スチールパーテーションやアルミパーテーション、スライディングウォールといった製品は、分解して移設できる構造を持っています。

組織変更で部屋の数を変えたいとき、壁を壊すのではなく組み替えるという選択ができるわけです。

 

移転時に持ち出して次のオフィスで再び使うことも可能で、一度の投資を長く回収できます。

「壊してつくり直す」から「組み替えて使い続ける」へ。

 

この発想の転換は、サステナビリティの観点だけでなく、変化の速い組織にとって実務上の利点も大きいものです。

では、こうした選択を実際の計画にどう組み込めばよいのでしょうか。

【サステナブルなオフィスの進め方】

大切なのは、計画の順番です。

内装材や什器を選ぶ段階になってから環境配慮を検討しても、できることは限られてしまいます。

 

最も効果が大きいのは、そもそも移転すべきかどうかを検討する最初の段階です。

現在のオフィスを改装して使い続けられるのであれば、移転にともなう解体・廃棄・新規造作がまるごと発生しません。

 

次に効くのが、入居時に「退去するときどうなるか」を織り込んでおくことです。

原状回復のしやすさを前提に設計しておけば、数年後の解体量を最初から減らせます。

 

そして最後に、素材と什器の選択という順番になります。

この順番で考えると、環境負荷を減らす取り組みが、実はコストを抑える取り組みとほぼ重なることが見えてきます。

【コストは上がる?サステナブルの誤解】

サステナブルなオフィスというと、費用が上乗せされるイメージを持たれる方が少なくありません。

確かに認証を受けた建材の一部には、一般的な製品より単価が高いものもあります。

しかし全体で見ると、必ずしもコスト増にはなりません。

既存什器を再利用すれば購入費が減り、移設できる間仕切りを選べば次回の改装費と廃棄費が減ります。

 

改装で対応できるなら移転費用そのものが発生しません。

廃棄物の処分費は年々上昇傾向にあるため、捨てる量を減らすこと自体が直接的な費用削減につながります。

サステナブルな選択とは、我慢して支出することではなく、長い時間軸で見たときに無駄を減らす設計だとお考えいただくのが実態に近いと思います。

【グリーンウォッシュを避ける考え方】

一方で注意したいのが、実態をともなわない発信です。

環境に配慮していると打ち出しながら根拠が示せない状態は、グリーンウォッシュと呼ばれ、かえって企業の信頼を損なうおそれがあります。

避けるための方法はそれほど難しくありません。

第三者認証のある素材を選び、何をどれだけ再利用したのかを記録し、できていないことは無理に書かないことです。

「什器の○割を再利用しました」「間伐材由来の建材を採用しました」といった具体的な事実は、それ自体が十分に伝わる情報になります。

 

背伸びをせず、実際に行ったことを正確に伝える。これがオフィスにおけるサステナビリティの、最も確実な進め方だと考えています。

【まとめ:サステナブルなオフィスへ】

オフィスにおけるサステナブルな取り組みは、特別な設備を導入することではなく、移転や改装という節目での選び方を変えることから始まります。

木毛セメント板のように第三者認証を持つ内装材を選ぶこと、什器を捨てずに再利用や買取で循環させること、移設できるパーテーションを選んで壊さない構造にしておくこと。

 

そして何より、移転そのものが必要かどうかを最初に検討すること。これらはいずれも、環境への負荷と将来のコストを同時に減らす選択です。

弊社は企画から施工、調達、保守までを一貫してお手伝いしており、素材の選定から什器の再利用、原状回復まで通してご相談いただけます。

 

サステナブルなオフィスづくりをご検討の際は、まずは現状のオフィスでどこまでできるかという段階から、お気軽にご相談ください。

アルファーテクノ編集部
この記事を書いた人

アルファーテクノ編集部

株式会社アルファーテクノの編集部です。