2023.03.03 2024.01.24 更新
内装工事

オフィスの壁紙は見た目だけじゃない!実は有能な壁紙の選び方3選

私たちは日ごろから、赤や黄色によって注意を促されたり、緑によって癒されたり、色ごとに様々な印象を日常的に受け取っています。 単純に好みで壁紙を選ぶことも大切ですが、近年では、色や質感が与える影響や心理的効果が注目されるようになり、壁紙のデザインや色選びにこだわる企業も増えました。 ここでは、壁紙によって与えられる影響や心理的効果、そして豊富な種類の中から自社に適した壁紙の選び方を紹介しています。 オフィスの雰囲気を良くしたい方やレイアウトで悩まれている方は、是非最後までご覧ください。

 

 

【オフィスの壁紙が与える影響とは?】

壁紙は専有面積が大きく、その分色や質感次第でオフィスの印象を大きく左右します。

過ごす空間によっては、意味もなく気持ちが楽しくなったり、落ち着かなくなったりする経験は誰しもあるのではないでしょうか。

コンセプトが確立された空間では特に、オフィスで過ごす人間へ心理的影響を与えます。

そのため、デザイン性だけではなく「色の特性」を理解したうえで壁紙を選ぶことが、より良い空間作りになるのです。

具体的な「色の特性」を次に紹介します。

【オフィスの壁紙の色で変わる印象】

色による影響は、ただなんとなく感じているだけではなく、実際に数値化されているのはご存知でしょうか。

身体に様々な色の光を当てて、汗の量・脳波・筋肉の緊張度などを測ったものを『ライト・トナース値』と呼び、ライト・トナース値が高くなるにつれて緊張度も高くなります。

トナース値が高くなるにつれ興奮度が高まり、やる気やエネルギーを生み出す効果があり、反対にトナース値が低い色はリラックス効果や信頼感を与えやすいのが特徴です。

 

・赤 アクセントカラーにおすすめ

やる気やエネルギーが生まれやすい赤ですが、多く取り入れてしまうと疲弊にもつながりやすくなるため、アクセントとして適度に取り入れましょう。

 

・黄 会議室やミーテイングルームにおすすめ

黄色は左脳に刺激を与え、知性を高める効果があるとされ、判断力や理解力が求められる会議や円滑なコミュニケーションを必要とする場面で有効な色です。

 

・緑 休憩スペースやバックオフィスにおすすめ

緑は自律神経に影響を与え、リラックスさせる作用があります。

休憩室で多くの緑を取り入れたり、バックオフィスに緑や黄色のアクセントを入れたりすることで、長時間のデスクワークの疲労感を軽減しつつ創造性を高める効果があります。

 

・青 外回りの多い営業系部署におすすめ

青はクールダウンさせつつ集中力を高める効果があり、短時間で効率よく集中しやすく、外回りなどで事務所で作業できる時間が比較的短い部署に最適です。

 

・茶 取引先との商談の場におすすめ

落ち着きや温もり・調和をイメージさせる茶色は、共に同じ空間を過ごす相手に対し安心感や信頼感を感じやすくなります。

また、彩度の調整や色の組み合わせ次第では、高級感を出したりナチュラルな空間にしたりと、適応できるコンセプトの幅が広く、多くのオフィスに取り入れられているのが特徴です。

 

・灰 この色には要注意!

全ての色の両極端にある「白」と「黒」の間であるグレーは最も主張の少ない色のひとつで、シンプルで洗練されたイメージを与えますが、過去の調査でグレーを多用しているオフィスでは刺激が乏しく、熱意や生産性が低下したと報告されています。

そのため、主張の少ない色を検討している場合は、アクセントカラーに拘ったり、グレージュなどの『オフニュートラルカラー』も視野に入れたりして検討してみてください。

 

壁紙は、オフィスカラーの約40~50%ほどの面積を占めているので、色を決める際は家具やインテリアの配色の配分も考慮しつつ、色の持つ効果やバランスを考えて取り入れましょう。

次は、壁紙に使う素材について紹介します。

【オフィスの壁紙に適した素材】

オフィスの壁紙は素材によってそれぞれ特徴があり、質感によって与える印象の他に、機能面でも異なる特徴があります。

代表的な壁紙の種類は[ビニール・布・紙・木質・無機質・オレフィン]の6種類ありますが、オフィスの壁紙に適しているのは以下の3種類です。

《ビニールクロス

日本のほとんどの住宅で採用されており、もっともメジャーな壁紙です。

ビニールという素材の特性上、多様な細工処理が可能でデザインが豊富なだけでなく、様々な機能を備えているものもあります。

また、品質も安定していて、耐久性が高く、掃除もしやすいため場所を選ばずに多くのシーンで活用されています。

《布クロス

レーヨンや絹・麻を原料とし、高級感のある壁紙です。

糸の織り方で凹凸を作り立体感を出したり、吸湿性・放湿性に優れており、非常に丈夫で破れにくく、経年劣化を楽しむことの出来る素材です。

また、ほとんど自然素材でできているため、化学物質によるシックハウス症候群やアレルギー体質の人にもおすすめです。

《紙クロス

紙クロスには、パルプを用いたタイプや和紙を原料としたもの、合成紙のタイプなど

音を吸収する効果と通気性があるため、寝室や高級感のある客間などに採用されることが多いです。

 

上記で3種類のクロスを紹介しましたが、オフィスに用いられるクロスの9割以上をビニールクロスが占めており、布クロスや紙クロスは特別な空間のみ採用される傾向にあります。

【オフィスの壁紙で便利な機能】

何かと悩みの多いオフィスで使用する壁紙を選ぶ際には、見た目以外にも壁紙が持つ機能にも注目しましょう。

 

・防カビ機能    壁紙表面のカビの繁殖を抑制

・消臭機能     こもりがちな臭いを消臭

・拭き取り機能   汚れを簡単に拭き取ることができる

・傷対策機能    傷がつきにくく耐久性に優れている

・湿度調整機能   吸放湿することで、結露やカビの繁殖を抑制

・抗ウイルス機能  抗ウイルス成分でウイルスを分解・不活化

・抗アレルゲン機能 キャッチしたダニや花粉などのアレルゲンを不活化

・光反射機能    光を拡散することで、少ない照明で明るい空間を演出

・スクリーン機能  壁をプロジェクタースクリーンとして代用可能

 

ひとつの機能に優れた「特化型」の壁紙もあれば、複数の機能をあわせ持つ「複合型」の壁紙もあります。

ニーズに合わせた壁紙をエリアごとに使い分けることで見栄えを良くするだけではなく、空間をより快適なものにすることができます。

【オフィスの壁紙貼り替えの流れ】

壁紙貼り替えの工事期間はおおよそ1日~1日半で、早ければ半日で終わってしまうケースもあります。

しかし、下地補修や規模によっては2日以上かかる可能性もあるため、工事期間については見積り時に確認しましょう。

業者に壁紙の貼り替えを依頼する流れは以下の通りです。

 

① 壁紙の色・素材・性能を決める

② 業者に依頼して現地での下見調査

③ 見積り

④ 契約

⑤ 壁紙の貼り替え工事

⑥ 引き渡し

 

壁紙の貼り替えは内装工事の中でも比較的DIYしやすい箇所になりますが、自力で綺麗に施工するには十分な時間と技術が必要なため、プロに依頼するのがベストでしょう。

仮に、他にコストを優先的にかけたいから、壁紙の施工にコストをかけられなかったとしても、一面を張り替えるだけなら、費用をかけることなく、おしゃれな空間を演出することもできます。

【オフィスの壁紙で迷ったら】

 

壁紙にこだわる企業が増えたことで、提供される壁紙の色・柄などの種類も豊富になった半面、数多くある種類の中で自社に合った物を選び出すのが難しくなったのではないでしょうか。

当社では、壁紙の貼り替え工事だけではなく、壁紙に合ったオフィス家具の紹介やレイアウトの提案などもしているので、オフィスの雰囲気を良くしたいと悩んでいる方は、是非一度お問い合わせください。

 

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