2024.01.18 2024.01.24 更新
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会議室の寸法は設計の基本!スペースプランニング術を解説!

会議室の寸法は設計の基本!スペースプランニング術を解説!

一言に会議室と言っても会議の形式は様々あり、会議室の寸法やレイアウトは会議の形式に大きく影響されます。 働き方が多様化した現代では形式の種類は更に増え、どういった形で会議室を設ければいいのかといった悩みが増えました。 本記事では、代表的な会議室のレイアウトの特徴や寸法の正しい取り方を解説しています。 限られたスペースでより効率良く会議室を設けるための基準が知りたいという方や、今ある会議室がなんだか使いづらいなどのお悩みがある方は、是非、最後までご一読ください。

 

 

【会議室のレイアウトと寸法の関係】

会議室の適切な寸法は、基本的に収容人数によって定めることができます。

しかし、スクリーンやホワイトボード等の設置する設備の種類によっては適切な寸法の算出に影響を与え、会議の形式によって求められる空間の広さが異なるため、会議室を設計する際は収容人数とレイアウトの両面を考慮する必要があります。

まずはベースとなる収容人数ごとの寸法を見ていきましょう。

【会議室の一人当たりに必要な寸法の適正値とは?】

会議室を設計する際は執務室とは違う基準で適正な寸法を算出する必要があります。

オフィスの執務室を設計する際は、什器の設置や作業スペース、動線など、業務の環境を考慮して一人当たり約12㎡が平均的な適正値とされています。

一方、会議室は執務室ほど人の出入りも多くなく作業用の空間でもないため、一人当たりに求められる面積は約2~3㎡とコンパクトになり、会議室の寸法は「収容人数×一人当たりの面積」で適正な広さを算出することができます。

収容人数の設定は、会議の議題と目的ごとに適切な参加人数があるとされており、一般的には、4~6名の小規模会議、最大10人までの中規模会議、大人数で行う大規模会議の3パターンにカテゴライズされます。

【会議室を4~6人で使用する場合の寸法】

4人や6人で会議を行う小規模会議室では、6〜15㎡ほどの広さが求められます。

4人で使用する会議室は最低でも6㎡からとされていますが、6人で使用する際は4人で使用する会議室よりも一人当たりの面積にゆとりを持つ必要があり、15㎡が適切とされています。
6人で会議する際は、基本的に3人対3人で対面する形となるため、両側から挟まれる座席が2つ出てきます。
座る人が快適に使用するためにも座席の間隔にゆとりを持たせましょう。

参加者一人あたりに必要な座席幅と奥行きは最低でも[幅:600㎜〜 × 奥行:450㎜〜]が目安となります。

ただし、肘掛け付きチェアを使用する場合は、幅を700㎜〜にするのが望ましいです。

【会議室を10人前後で使用する場合の寸法】

収容人数が10人前後の会議室は中規模会議室に分類され、24〜30㎡ほどの広さが求められます。

複数人が出入りする空間のため、多方の壁と座席間の動線確保用のスペースも必要になります。
中規模会議室には、対面型、コの字型、ロの字型、スクール型、島型など様々なレイアウトを可能とし、レイアウトによって収容人数や寸法が変わるのが特徴です。
そのため、中規模会議室を設計する際は、想定される会議の形式とあわせて寸法を設定すると良いでしょう。

参加者一人あたりに必要な座席幅と奥行き[幅:600㎜〜 × 奥行:450㎜〜]に加えて、通路スペース幅800㎜が目安です。

【会議室を大人数で使用する場合の寸法】

収容人数が30人を超える大規模会議を設営する際は、120㎡以上のスペースが求められます。

大人数で会議を行う際は、セミナー型やスクール型が最適とされ、使用するテーブルのサイズによって参加者の上限が定められます。

限られたスペースでより多くの参加者を収容したい場合は、テーブルの設置はせずに椅子のみを設置するシアター型も多く検討されています。

テーブルがないシアター型の会議においては、メモを取りやすくするためにバインダーの配布などの配慮をすると良いでしょう。

このように大規模会議室の寸法は、会議形式の影響が大きいため設置するテーブルの種類やサイズを目安に設計することを推奨します。

【会議室用テーブルの種類】

会議室用のテーブルには、一般的とされている長方形テーブルの他にも様々な種類の形があり、代表的なもので5つのタイプがあります。

・4本脚テーブル
天板を4本の脚で支える最もスタンダードなテーブルです。
安定性が高く、どこの会議室にもよく馴染みます。

・T字脚テーブル
アルファベットの「T」を逆さにした形の2本の脚で天板を支えているテーブルです。
脚部分が邪魔にならないので、四隅の座席での着席と離席がスムーズに行えます。

・正方形テーブル
天板の形が正方形のテーブルです。
サイズが大きくなるとテーブルの中央がデットスペースになるため、コンパクトなサイズが主流で、物理的な距離が近くなるのと全員視線を交わすことができることからコミュニケーションが円滑化します。

・丸形テーブル
天板が円形のテーブルです。
正方形テーブルと同じような特徴を持ちますが、丸形テーブルには角がないため座る位置に決まりがなく、ある程度の人数調整がしやすくなります。

・折りたたみ式テーブル
脚を折りたたむことでコンパクトに収納できるテーブルです。
折りたたんで移動させることを前提に作られているため軽量で扱いやすく、会議の形式に柔軟に対応します。

【会議室用テーブルの寸法】

会議室で利用するテーブルは、会議の最大参加者を想定して選びます。

《4~6人用テーブル》

会議室では一人あたり最低でも600㎜は必要なことから、一般的な4人掛けテーブル(片側2人)のサイズは”幅1200㎜×奥行900〜1200㎜”、6人掛けテーブル(片側3人)のサイズは幅1800㎜×奥行900〜1200㎜とされています。

資料の少ない4人での簡単な会議や打ち合わせなら、幅1200㎜の正方形や円形テーブルを使用するのも良いでしょう。
反対に資料の持ち込みが多くなる傾向の場合は、余裕のあるサイズのテーブルを選択しましょう。

《12人用テーブル》

会議の参加者が増えると、会議テーブルの選び方は2通りになります。

幅3600㎜を目安に12人掛け(片側6人)の大きなサイズの会議テーブルを1つ用意するか、幅1800㎜の会議テーブルを2台並べるなど、複数のテーブルを組み合わせて座席を用意します。

10人を超える会議にもなると、動線の確保を意識したレイアウトが大切になります。
参加者が出入りするための動線を考慮しながら、テーブルのサイズを検討しましょう。

《大人数用テーブル》

参加者が大人数の場合、一般的には標準サイズ(幅1800㎜×奥行900㎜×高700㎜)の会議テーブルを組み合わせて使うことが多いです。

一つの大きな会議テーブルを使用することもありますが、可能なレイアウトのバリエーションが少なく、参加人数に応じた柔軟な会議スタイルを構築するのには不向きです。

【会議室の寸法まとめ】

会議室は利用頻度が高く、時には来客対応をする場でもあります。
そのため、目的に合わせた使用感の良いものに設計することが大切です。

通常、会議室での一人当たりに必要なスペースや会議室用テーブルは、執務室やオフィスデスクと比べて狭めに想定して設定されています。
また、会議用機器やホワイトボードなどの什器の設置がある場合は、相応のスペースの確保が必要になります。

弊社では、オフィスの専門家として会議室の設計のお手伝いをしていますので、会議室の設計でお悩みの方は是非お問い合わせください。
オフィスの課題やニーズに沿ったご提案を多数用意してお待ちしております。

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