オフィスのドアの役割は、単なる出入口だけではありません。 エントランスのドアは企業の存在感やブランド力を左右し、各部屋を繋ぐドアは部屋の用途や機能性に影響を及ぼします。 本記事では、ドアの種類と取り付けや交換における手順と、それに伴うコストを解説しています。 オフィスレイアウトの参考に是非ご一読ください。
オフィスのドアには大きく分けて5つあります。
・出入口として
建物や部屋への出入り口としての基本的な役割を果たします。
・プライバシーとセキュリティの確保
ドアを閉めることで、外部からの視線や侵入を防ぎ、内部の安全を確保します。
・湿度や温度の調整
密閉性の高いドアは外部からの気温の影響を受けにくく、また、外部からの騒音を遮断する効果もあります。
・雰囲気の演出
木製のドアは温かみがあり、クラシカルな雰囲気を醸し出す一方、ガラス製のドアは明るく開放的な印象を与えるなど、雰囲気を演出することができます。
・アクセス制限
特定の人物や部門にのみアクセスを許可するためのロックやアクセス制御システムが取り付けられることがあります。これにより、不正なアクセスを防ぎ、安全性を高めることができます。
この様にしてオフィスのドアの役割を細分化すると、いくつもの大切な役割を担っていることがわかります。
オフィスのドアにはさまざまな種類がありますが、代表的なものをいくつか挙げると以下のようになります。
・片開きドア
片開きドアとは、一つのドアパネルが一方向にのみ開閉するドアを指し、最も一般的なドアとして住居、オフィス、施設と多くの場所で使用されています。
・両開きドア
ドアが中央で分割されており、両側から同時に開閉できるものを両開きドアと呼びます。
通常、左右のドアが同じように外側に開くように設計されていますが、特定の設定では片側のドアが固定されている場合もあります。
両開きドアは広い出入口や通路に設置されることが多く、人や物の移動が頻繁な場所に適しています。
・引き戸
開閉の際に引き戸の面が横に移動するように設計されたドアのことです。
一般的には、レールやガイドに取り付けられたハンドルを引くことで開閉され、スペースを節約できるため、狭い場所や開閉スペースを確保したくない場所でよく使用されます。
また、洗練された外観やモダンなデザインを求める場合にも人気があります。
・自動ドア
センサーやボタンによって自動的に開閉するドアで、便利さと使いやすさが特徴です。
大勢の人が出入りする場所やバリアフリーの施設でよく見られます。
これらのドアは、オフィスの用途やデザインに応じて選択され、適切な機能と利便性を提供します。
ドアノブにもいろいろな種類があります。
用途に合わせて、適したものを選定しましょう。
1.丸型ノブ(ラウンドノブ)
・特徴
一般的な円形のドアノブです。手で握って回すタイプ。
・用途
室内ドアやトイレ、洗面所などによく使われます。
・メリット
シンプルで安価、取り付けも簡単です。
・デメリット
高齢者や力の弱い人には回しにくい場合があります
2.レバーハンドル
・特徴
レバー型で下に押す(または上に上げる)ことで開閉します。
・用途
室内ドア、オフィスドア、公共施設などで広く使われています。
・メリット
力を入れなくても開けやすく、バリアフリーに適しています。
・デメリット
荷物や衣服が引っかかりやすい場合があります。
3.プッシュプルハンドル
・特徴
押す・引くの動作で開閉できるノブ。回す必要がありません。
・用途
マンションや戸建ての玄関ドアによく使われています。
・メリット
ドアの開閉がスムーズで、荷物を持っていても開けやすい。
・デメリット
ドア自体に専用の構造が必要な場合があります。
4.引き戸用取っ手(引手)
・特徴
引き戸に取り付けるスライドタイプの取っ手です。
・用途
収納の引き戸、クローゼットに使用されます。
・メリット
スライド動作に適していて、シンプルなデザインが多い。
・デメリット
引手が小さいと開けにくい場合があります。
□ドアノブについて
ドアノブには「鍵付き」「表示錠(使用中表示)」「空錠(鍵なし)」などの仕様違いもあります。
間仕切錠… 室内ドアに使う、室内から鍵をかけられるタイプ
表示錠… トイレなどに多い「使用中/空室」が分かるもの
空錠… 鍵なし、開閉だけのシンプルなノブ
次に、オフィスのドアの選び方について見ていきましょう。
オフィスのドアを選ぶ際に注目したいポイントは4点あります。
ドアの用途に応じて、開閉のしやすさやセキュリティのレベルなど、必要な機能性を考慮することが重要です。
オフィスのセキュリティを考慮し、適切な鍵やロック機構を備えたドアを選択することで、重要な書類や機密情報を保護することができます。
オフィスのドアのデザインは、基本的にオフィスの雰囲気やデザインに合わせてスタイルを選びます。
モダンなオフィスではスタイリッシュなデザインが求められるかもしれません。
また、オフィスのスペースやドアが設置される場所に合わせて、適切なサイズや設置方法を選択します。ドアがスムーズに開閉できるよう、十分なスペースを確保する必要があるでしょう。
ドアの材質や耐久性を確認し、長期間使用するための耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮します。
特に交通量の多いエリアでは、耐久性が重要になってきます。
低コストのドアを設置したとしても耐久性が不足している場合は長期的な損失が大きくなるでしょう。
ニーズに沿った最適なドアを選択できたとしても、最終的には予算も考慮に入れる必要があります。
ドアを新たに設置する場合、ドア以外にも工事が必要なケースがほとんどでしょう。
ドアのみで予算を圧迫しないためにも、必要な機能やデザインに合わせて予算内で最適なドアを選びましょう。
次に、具体的なドアの設置コストはどれほどかかるのかを見ていきましょう。
オフィスのドアには様々な種類があるため、設置にかかるコストもそれぞれに違います。
最も安価に設置できるドアの種類は「片開きドア」で、住宅や企業、施設に問わず多くのエリアで採用されています。
オフィスに設置されるドアのコストの目安は以下の通りです。
片開きドア・・・・・20万~30万
親子ドア・・・・・・40万~50万
両開きドア・・・・・60万~70万
自動ドア・・・・・・70万~150万
基本的に開口幅が広いほど高額になりやすく、ドアの素材やその他の要因によっては費用に大きな影響を与えます。
一般的なコスト要因は以下の通りです。
・ドアの種類と材質
・サイズと設置場所
・セキュリティ機能
・取り付け工事費用
・付属品やオプション
これらの要因が複数組み合わさると、予想よりもコストが大きく幅振れする可能性があるため、予算を組む際は必ず業者に見積もりを依頼しましょう。
オフィスにおけるドアは、空間から空間へ繋ぐ役目を担っているため、セキュリティが必要なエリアにはセキュリティ機能付きのドアを、荷物の運搬作業で仕様する場合には大き目のドアを設置するなど、環境に適応したドア選びが求められます。
ただし、限られたコストの中でオフィスのドアにのみコストをかけられるわけではありません。
そのため、オフィスとドアの相性の良さだけではなく、コストも含めた全体のバランスが重要になります。
弊社では、条件に沿うオフィスのご案内から、施工、環境整備、お引越し、その後のアフターフォローまでワンストップで提供しており、ワンストップだからこそ実現できるバランスの良い提案があります。
ドアの施工はもちろん、オフィス全般のお困りごとの解決をお手伝いいたします。
お見積もりや提案は全て無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。