2024.12.02 2025.07.10 更新

ボード貼りって何?基本知識から工事の流れまで徹底解説します!

ボード貼りって何?基本知識から工事の流れまで徹底解説します!

ボード貼りは、建物の内装や仕上げ作業で欠かせない工程です。特に「石膏ボード」を使用したボード貼りは、住宅からオフィス、商業施設まで広く採用されています。本記事では、ボード貼りの概要から使用される石膏ボードの種類、手順、工事コスト、注意点までを詳しく解説します。ボード貼り工事をご検討されている方などの参考になれば幸いです。

【ボード貼りとは?】

ボード貼りとは、壁や天井の軽量鉄骨などの下地に石膏ボードや合板などのボード材を貼り付ける作業のことです。

この作業は、建物の内装を整える基礎的な工程で、石膏ボードを貼った後にパテ(表面を平らにする充填材)をしてクロスを貼ったり、塗装をしたりするのが一般的です。

・壁や天井を平滑にする

・防火性能や遮音性を向上させる

・内装材(クロス、塗装、タイルなど)の土台を作る

といった目的があるボード貼りは、耐久性や仕上がりの美しさを左右する重要な作業です。

【ボード貼りに使用される石膏ボードとは】

石膏ボードは、石膏を主成分とし、両面を厚紙で覆った建材です。その特性から、以下のようなメリットがあります。

防火性・・・石膏には耐火性があり、火災時に延焼を抑える効果があります。

加工性・・・カッターやノコギリで簡単に切断でき、扱いやすい素材です。

コストパフォーマンス・・・他の建材に比べ安価で、広範囲の施工に向いています。

環境性能・・・ボードの一部はリサイクル素材から作られており、環境に配慮されています。

石膏ボードは、住宅や商業施設、オフィスなどの内装仕上げに欠かせない素材です。

【石膏ボードの種類】

石膏ボードには用途や性能に応じたさまざまな種類があります。代表的なものを以下に紹介します。

 

・標準石膏ボード

もっとも広く使用されている基本タイプの石膏ボードです。
軽量で取り扱いやすく、切断や加工が容易なため、住宅やオフィスの壁・天井など、さまざまな内装工事に使われています。
コスト面でも優れており、初期段階の下地材として非常に重宝されます。

 

・耐火石膏ボード

石膏の中にガラス繊維などの耐火材料を混ぜ込んで作られており、通常のボードよりも高い耐火性能を備えています。
火災時の延焼を防ぐため、ビルや公共施設の防火区画、避難経路、耐火壁などの施工に多く採用されています。
消防法の規定により使用が義務付けられるケースもあるため、建築基準に応じた選定が必要です。

 

・防水石膏ボード

水や湿気に対する耐性を持った石膏ボードで、浴室・脱衣所・キッチンなど、水回りの空間に適しています。
耐湿性に優れた芯材や防水加工された表面材が使われており、カビの発生や劣化を抑制することができます。
湿気がこもりやすい場所では、防水タイプの選択が長期的な品質維持に役立ちます。

 

・吸音石膏ボード

吸音材が組み込まれているか、表面に小さな穴を開けた構造となっており、音を吸収・拡散する機能を持っています。
音響設計が求められる会議室やスタジオ、病院、映画館などで使用されることが多く、音漏れの防止や音環境の改善に効果を発揮します。
静音性やプライバシーを重視した空間づくりに最適です。

 

・高強度石膏ボード

標準タイプよりも耐衝撃性や耐荷重性を高めた製品で、人の通行が多い廊下、学校や公共施設、倉庫などの壁面によく使われます。
家具や什器を壁に取り付ける場面でもしっかりとした保持力を発揮し、長期使用やハードな環境に耐える性能を求める場合に適しています。

 

使用するボードの種類は、施工する場所や目的に応じて選ぶ必要があり、次項で施工の手順についてご紹介いたします。

【ボード貼りの手順】

ボード貼りの基本的な手順を以下にまとめます。

 

1.下地の確認と準備

下地材(木材や軽量鉄骨など)の位置を確認し、平滑に整えます。不陸(でこぼこ)がある場合は調整が必要です。

 

2.ボードの採寸とカット

壁や天井の寸法に合わせて石膏ボードを切り出します。ボードカッターやノコギリを使用します。

 

3.ボードの固定

石膏ボードを下地材にビスで固定します。
ビスの間隔は15~20cm程度に均等に配置し、しっかりと取り付けます。

 

4.継ぎ目の処理

ボード同士の継ぎ目にはジョイントテープを貼り、パテで埋めて平滑に仕上げます。
この工程を丁寧に行うことで、後の仕上がりに差が出ます。

 

5.仕上げ材の施工準備

表面をサンダーで軽く削り、仕上げ材(クロスや塗装など)の下地として完成させます。

【ボード貼り工事にかかるコスト】

ボード貼り工事の費用は、使用する石膏ボードの種類や施工面積、工事の規模によって異なります。

以下は一般的な目安です。

石膏ボード・・・(材料費)1枚(910×1820mm)あたり500~1,000円程度

施工費用・・・1㎡あたり2,000~4,000円程度

追加費用・・・防火・防水ボードや吸音ボードなど特殊なボードを使用する場合、材料費が20~50%程度増加します。

中規模の住宅やオフィス(施工面積50~100㎡)では、合計で20~50万円程度が一般的な予算感です。

【ボード貼り工事はプロに任せよう!】

石膏ボードや各種内装用ボードの貼り付け作業は、一見すると単純に思えるかもしれません。
しかし、実際には専門的な技術や知識が求められる繊細な工程が多く、仕上がりの美しさや耐久性に大きく影響します。
そのため、ボード貼り工事は信頼できるプロに依頼するのがおすすめです。

 

・技術的な精度

ボード貼り工事では、ボード同士の継ぎ目(ジョイント)処理やビス打ちの位置、下地への固定強度など、細かい部分で高い精度が必要です。
継ぎ目の処理が甘いと、後からひび割れや段差が浮き出てしまい、壁紙や塗装の仕上がりに悪影響を与えます。
長年の経験を積んだプロであれば、均一で美しい仕上がりを実現できるのが大きな強みです。

 

・効率性

熟練した職人は作業の流れを把握しているため、無駄なくスムーズに作業を進めることができます。
材料の取り扱い、下地の確認、ビス止めのスピードや正確さなど、作業全体が非常に効率的です。
DIYでは数日かかる作業も、プロに依頼すれば短期間で終わるケースが多く、他の工事とのスケジュール調整もしやすくなります。

 

・トラブル防止

素人施工では、どうしても隙間ができたり、ボードが歪んだり、ビスが緩んだりといったトラブルが発生しがちです。
こうした不具合は、後々の修繕費用の負担増や、美観の低下につながります。
プロに依頼することで、こうしたリスクを未然に防ぎ、安心して仕上がりを任せられます。

 

信頼できる業者を選び、見積もりを比較検討して依頼しましょう。

【まとめ 】

ボード貼りは、建物の内装仕上げを支える重要な工程です。

適切な石膏ボードの選定と、丁寧な施工が、耐久性や仕上がりの美しさを左右します。

プロの手による高品質な工事を行うことで、快適で安全な空間を実現できます。

施工を検討する際は、コストだけでなく品質も考慮し、最適な選択をすることが重要です。

 

アルファーテクノは、豊富な施工実績でボード工事だけでなくオフィスの内装工事から通信設備、引っ越しに至るまでワンストップでのサービスご提供が可能です!

ご相談はお気軽にお寄せください。

 

 

 

 

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