リモートワークやオンライン会議が当たり前の世の中となり、WEB会議はビジネスシーンで欠かせないものとなっています。しかし、会議内容をすべてリアルタイムで記録することは難しいため、効率的に業務を進める手段として録音や録画といった手法が用いられています。 本記事では、WEB会議の録音方法を知りたい方に向けて、WEB会議を録音する必要性から具体的な方法、そして、注意点までを詳しく解説します。
WEB会議を録音することには、以下のように多くのメリットがあります。
1.議事録の作成の効率化
WEB会議を録音しておけば、後から会議内容を振り返り、正確な議事録を作成する際に役立ちます。
特に複数の意見が飛び交う場では、聞き漏れや誤解を防ぐことができます。
2.不参加者への情報共有
会議に参加できなかったメンバーに対して、録音データを用いることで会議内容の共有が可能になります。
各メンバーで共有の情報を得ることで、チーム全体の情報格差を最小限に抑えることができます。
3.確認と振り返り
長時間の会議や複雑な内容の場合、録音を残しておけば必要な部分のみを後から何度でも確認でき、認識のズレを無くすことができます。
4.証拠や記録としての活用
ビジネスシーンでは、重要な決定事項や合意を求められることが多々あります。
万が一、誤解があった際は重大なトラブルに繋がりかねないため、信用を守るための証拠として活用することができます。
Zoomは多くの企業や教育機関で利用されているWEB会議ツールです。
録音方法は以下の通りです。
1.ホスト権限の確認
Zoomで録音するためには、会議のホスト(主催者)、またはホストから録音権限を付与されたユーザーである必要があります。
権限がない場合は、事前にホストへ権限の付与を依頼しましょう。
2.録音の開始
1.会議中、画面下部の「レコーディング」ボタンをクリック
2.録音の保存先を選択します。(ローカル保存またはクラウド保存)
3.録音の停止と保存
会議を終了するか「録音停止」をクリックすると、録音が完了します。
ローカル保存の場合、データはPCの指定フォルダに保存され、クラウド保存の場合はZoomのクラウドストレージに保存されます。
※注意点
録音が開始されると参加者全員に通知が表示されます。
無断録音はマナー違反となるため、必ず事前に録音をすることを周知し同意を得ましょう。
Microsoft Teamsにも、会議内容を録音する機能が備わっています。
以下の手順で録音が可能です。
1.録音を開始する
会議中に画面上部の「…(その他の操作)」をクリック
メニューから「レコーディングを開始」を選択します。
2.録音中の通知
録音が開始されると、参加者全員に録音中であることが通知されます。
3.録音データの保存
録音が終了すると、データはOneDriveまたはSharePointに保存され、参加者全員と自動的に共有されます。
※注意点
録音機能は主催者または組織管理者が有効にしている必要があります。
Google Meetでは、録音機能を利用するためにGoogle Workspaceアカウントが必要です。
以下の手順で録音が可能です。
1.録音を開始する
会議中、画面右下の「アクティビティ」から「録画」を選択します。
2.録音中の通知
録音が開始されると、参加者全員に録音中であることが通知されます。
3.録音データの保存
録音が終了すると、データは主催者のGoogle Driveに保存されます。
保存されたデータは参加者と共有することが可能になります。
※注意点
Google Meetの録音機能は無料版では利用できません。
事前にアカウントのプランを確認しましょう。
WEB会議ツール自体に録音機能がない場合や、より柔軟に録音・録画したい場合は、外部ソフトウェアを活用しましょう。
◆おすすめソフトウェア
・OBS Studio(無料・高機能):画面録画と音声録音が可能です。
・Windows標準機能(Xbox Game Bar):Windows + Gキーで簡単に画面録画ができます。
・QuickTime Player(Mac):Mac標準機能で画面と音声の録画が可能です。
Google Chromeなどのブラウザを使う場合、拡張機能を利用してWEB会議を録音することができます。
・Loom:簡単に画面と音声を録画できる拡張機能で、クラウド上にデータが保存されます。
・Screencastify:使いやすく初心者にもおすすめのChrome専用の録画ツールです。
◆手順
1. Chromeウェブストアから拡張機能をインストールします。
2. WEB会議を開始し、録画ボタンをクリックして録音・録画を開始
続いて、WEB会議を録画する際の注意点について紹介します。
WEB会議を録音する際には、以下の点に注意しましょう。
1.必ず参加者の同意を得る
会議の録音はプライバシーに関わるため、必ず事前に参加者全員に通知し、同意を得ることが大切です。
2.法律の確認
録画や録音に関する法律は国や地域によって異なります。
違反することがないよう、事前に確認しましょう。
3.データの管理
会議の録音データは機密情報を含む場合が高いものです。
不正アクセスを防ぐためにも接続環境を厳重に管理しましょう。
WEB会議の様々な録音の方法はおわかりになりましたでしょうか?
録音をすることで、会議内容の振り返りや議事録作成、情報共有が効率的かつ確実に行えます。
ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなど主要なツールには録音機能が搭載されていますが、録音機能が搭載されていないツールでも外部ソフトウェアやブラウザ拡張機能を活用すれば録音が可能になります。
録音を行う際は必ず参加者全員の同意を得るとともに、データ管理や法的な確認を徹底することが重要です。
マナーを守ってWEB会議を録音し、業務の質を向上させましょう。