快適な作業環境を確保するためには、OAフロアの高さを調整する必要があります。 高さが足りないとせっかくのOAフロアを有効的に活用できない可能性があり、高すぎると天井までが近く不快感を感じることもあります。 しかし、OAフロアの種類によっては調整できる高さに制限があったり、フロアの仕様や設置方法によっても異なったりするため、設置場所の環境をしっかりと把握することが大切です。 本記事では、OAフロアの高さを設定する際に注意するポイントと適切な高さの基準を紹介しております。 OAフロアの設置をご検討の方は、是非ご参考ください。
OAフロア(別名:二重床)は、通常の床の上に敷設される床材の一種です。
OAフロアにすることで、オフィス内の電気配線や通信ケーブルを配備するための空間を確保し、配線を床下に収納できるようになります。
また、OAフロアは作業スペースの配線や電力の要求に応じて柔軟に設計することができるため、オフィスのレイアウトを効率的に管理するのに役立ちます。
OAフロアの高さにはいくつかの種類がありますが、一般的に以下に分類されます。
1.ロータイプ
通常、床面から30mm以下の高さに設置されます。低い天井高や配線が少ない場合に適しています。
2.スタンダードタイプ
床面から30mmから60mm程度の高さに設置されます。一般的なオフィスや会議室に適しています。
3.ハイタイプ
床面から60mm以上の高さに設置されます。多くの配線や機器を収納する必要がある場合や、天井が高い場所に適しています。
以上のタイプから求める高さによって、適切なOAフロアの種類が変わります。
OAフロアの高さを決める際は、3つのポイントに注目します。
まず、OAフロアを敷設する場所の床下にどれだけの配線を通すか確認します。
配線の量や種類によって必要なスペースが異なるため、十分なスペースを確保することが重要です。
床下に通す配線の量や、配線が集結されるポイントのボリュームを考慮し適切な高さを決めます。
OAフロアを利用するユーザーのニーズや業務の性質を考慮します。
例えば、多くの機器を設置する場合や配管を床下に配置する場合は、スペースを広く確保する必要があります。
また、エリアごとに高さを変える場合などは、段差の高低差をどうするかも考慮する必要があります。
OAフロアで床の高さを上げるほど、天井の高さが下がってきてしまいます。
一般的なオフィスの天井の高さは2400㎝〜2700㎝とされており、床の高さを上げることで天井の高さが低くなりすぎないように注意することが大切です。
床下に配線を収納する際は、OAフロアの敷設だけではなく配線工事も必要になるため、OAフロアの問い合わせと配線工事の問い合わせを一度に出来るといいでしょう。
最適なOAフロアを選択する際は、自社の傾向に沿った種類のものを選ぶ必要があります。
OAフロアには大きく分けて「樹脂タイプ」と「支柱タイプ」があり、以下のような特徴の違いがあります。
・樹脂タイプ
樹脂製のベースパネルを床に置くことで床下の空間を確保します。
ベースパネルが床面のサポートを担い、均等に荷重を分散します。
・支柱タイプ
床下に支柱を設置し、その上にフロアを敷設するタイプになります。
支柱が床面を支え、耐荷重性と高い安定性を提供します。
・樹脂タイプ
床に支柱を設置する必要がなく床材を置くだけのため、比較的簡単に導入できます。
・支柱タイプ
支柱を床に設置した上でフロアを設置する必要があるため、導入にはより多くのコストがかかります。
・樹脂タイプ
樹脂製のベースパネルが床面を形成するため、一般的な事務所や商業施設などで広く使用されています。
・支柱タイプ
高い耐荷重性と安定性を提供するため、特に大規模なデータセンターや工場など、荷重が重い環境で使用されることがあります。
・樹脂タイプ
樹脂製のベースパネルは通常、耐久性が高く、メンテナンスが比較的容易です。
・支柱タイプ
支柱には耐久性があり、長期間安定した床面を提供しますが、メンテナンスが必要な場合は床下の支柱にアクセスする必要があります。
基本的にOAフロアを選択する際は、床下に収納するもののボリュームを目安に検討する必要がありますが、長期利用する際はメンテナンスのコストや耐久性もかなり重要になってきます。
また、通常OAフロアを設置するのと同じタイミングで床の仕上げ材や巾木の施工も絡むケースが多く、OAフロアにかかる費用以外のコストにも注意する必要があるでしょう。
弊社では、OAフロアの導入等の内装工事に関するお悩みのご相談を承っております。
OAフロアだけではなくオフィスの内装工事全般に精通しているからこそできる提案がありますので、OAフロアの工事をご検討の方は、是非ご相談ください。