オフィスのレイアウトは、従業員の生産性、モチベーション、そして会社の全体的な成功に大きな影響を与える重要な要素です。 適切な間取りを選ぶことで、業務効率の向上、コミュニケーションの促進、従業員の満足度を高めることができます。 この記事では、事務所の間取りを検討する際に役立つヒントをご紹介します。 事務所の間取り決めや、オフィスのレイアウトでお悩みの方は、是非ご参考ください。
事務所は、企業にとって事業を展開するための重要な拠点であり、生産性を向上させることを最たる目的として設立されます。
そのため、事務所をどのように活用したいのか、その目的を明確にすることが大切です。
事務所の活用方法や目的は企業ごとに異なりますが、代表的な注目ポイントは以下の5点になります。
・駐在する従業員数の最大値は?
・集中して作業できる環境は必要か?
・収納スペースは必要か?
・来客対応を必要とするシーンはあるか?
・社員同士の交流を促進する必要があるか?
上記事項の必要性や優先順位をベースに事務所を設計すると、適切な間取りが見えてくるでしょう。
続けて、各事項ごとの代表例をもとに細分化して解説しますので、気になる項目がありましたらご確認ください。
事務所の間取りを考える上で、収容人数は重要な要素の一つです。
収容人数が多ければ多いほど広いスペースが必要となり、一般的な目安としては1人あたり2坪〜3坪のスペースがあれば、快適に仕事ができるといわれています。
ただし、これはあくまで目安であり実際の収容人数は、業種、作業スタイル、設備等によって左右されます。
具体的な収容人数の目安は次項からご参考ください。
まず、事務所で最も生産性が高いことが想定される執務室の基本から解説していきます。
執務室は、事務所の中でも特に重要な空間であり、従業員の集中力や業務効率が生産性に大きな影響を与えます。
そのため、執務室のスペースと収容人数のバランスは、快適な作業環境を確保するための重要な要素の一つとなります。
1.4人掛けデスク
スペース:約8~12坪
収容人数:4~6人
2. 6人掛けデスク
スペース:約12~18坪
収容人数:6~9人
3.個別ブース
スペース:約1~2坪
収容人数:1人
4.フリーアドレス制
スペース:1人あたり約1.5坪
収容人数:稼働率を考慮する必要がある
上記はあくまで目安であり、実際の収容人数は、個々の企業のニーズに合わせて調整する必要があります。
事務所の間取りを決める際には、上記の点を参考に、必要なスペースを確保するようにしましょう。
・動線を確保する
・コミュニケーションスペースを設ける
・収納スペースを確保する
・プライバシーを確保する
・照明や空調を適切に配置する
これらのポイントを抑えるための十分なスペースがとれない場合は、オープンスペースと個室を組み合わせたり、フリーアドレス制を採用したりすることで、社員の働き方に合わせた環境を作ることもできます。
このようにレイアウトを工夫することで、限られたスペースを有効活用することもできます。
執務室の次に注目したいのが会議室です。
会議室は、企業の意思決定の場でもあり、顧客との商談や研修など、様々な用途に使用される重要な空間です。
会議室の収容人数は、会議の規模や参加人数、会議の内容によって異なります。
1.小規模会議室
収容人数:4~6名程度
スペース:約6~9坪
用途:少人数での打ち合わせ、面接など
2.中規模会議室
収容人数:8~10名程度
スペース:約12~15坪
用途:チーム会議、研修など
3. 大規模会議室
収容人数:15名程度
スペース:約18~21坪
用途:セミナー、講演会など
・会議の目的に合ったレイアウトにする
・参加人数に合った広さの会議室を選ぶ
・必要な設備を配置する
・音響や照明を適切に配置する
・セキュリティを考慮する
上記はあくまで目安であり、実際の収容人数は、個々の企業のニーズに合わせて調整する必要があります。
ここまでは、間取りを考える上での事務所の広さと収容人数について解説してきました。
次に業種、作業スタイル、設備別に事務所の間取りを考えるポイントについてご案内します。
クリエイティブ系や営業系の職種は、コミュニケーションスペースを多く必要とするため、1人あたりのスペースが広く必要となります。
一方、事務系やIT系の職種は、集中して作業できる環境が必要となるため、1人あたりのスペースは狭くても問題ありません。
具体的には以下の通りです。
クリエイティブ系・営業系
・広いコミュニケーションスペースが必要
・1人あたりのスペースを広く確保
・打ち合わせスペースやフリーアドレス制を取り入れる
事務系・IT系
・集中できる環境が必要
・個室やブース席を用意
・静音性を高める
チームで作業することが多い場合は、コミュニケーションスペースを多く確保する必要があります。
一方、個人の集中力を重視する場合は、個室やブース席などを用意する必要があります。
具体的には以下の通りです。
チームワーク重視
・コミュニケーションスペースを多く確保
・会議室やミーティングスペースを充実させる
・オープンなレイアウトを採用
個人集中重視
・個室やブース席を用意
・静音性を高める
・集中できる環境を作る
会議室やキッチンなどの設備を設ける場合は、その分のスペースも必要となります。
具体的には以下の通りです。
会議室・キッチン
・必要人数分のスペースを確保
・動線を考慮した配置
・設備の充実
その他
・来客スペース
・休憩スペース
・収納スペース
事務所の間取りを考える際は、基本的には本記事で解説した収容人数、業種、作業スタイル、設備のポイントを抑えてレイアウトを設計します。
その他にも企業の特性によっては、採光・通風、セキュリティ、バリアフリー等、様々な基準が設けられることもあるため、上記のようなポイントを参考にそれぞれの企業に最適な間取りを考えるといいでしょう。
社員の働きやすさや業務効率を向上させるための間取りを慎重に検討することで、企業の生産性に直結させることができます。
弊社では、事務所用の物件紹介やレイアウトの提案、内装工事、什器の配置など、事務所の環境作りをサポートするサービスを提供しています。
事務所の間取りについてお悩みの方は、是非、ご相談ください。